2022/11/05
「勘」という言葉は時々使われるが
日本大百科全書の解説によると
「勘」というのは直感的に事柄を感知したり、判断したり、行動したり
する心の働きを指す。
通常の視覚・聴覚・触覚などの五感を超えた能力とみられるときには第六感ともいわれる
「勘」はかならずしも長期の経験を前提とするのではなく、勘がいい人・悪い人などといわれるように、生得的な個人差のある潜在的能力にも用いられる。
とある。
これとは反対の意味として固着、硬さなどの抑制作用があげられる。ある事態で効果をもった機能が固定化し、新しい事態(問題場面)に適切に効果をもつ機能を妨害するのが「固着」であり、また、つねに一つの態度に固執し、融通な態度をとりえないのは性格の「硬さ」といわれる。
私と同世代または私より年長の人の中には考え方が固執してしまっている人たちも多くみられ「頭が固い」といわれている
私自身もそうならないように気を付けてはいるのだが第三者に確認しないと
「私は頭が固くない」と言い切る自信はないですね。
「勘に頼る」という話に戻ると
私の身近に尊敬する方が二人いてどちらも70歳オーバーでバリバリ元気
そしてもちろんトレーニングもしていて健康そのものといった感じの方がいます
この二人は食事の考え方も対照的で
一人は自然派志向で腸内環境をいつも意識し、加工品もとらず
野草や自家製の酵素、梅のエキスなどをとり
筋力トレーニングやヨガで心身のバランスをとることを日常としています。
もう一人は肉が好きで外食が多く、ラーメンなども好んで食べている方です
この方は私のお客さんでありパーソナルトレーニングをしているときに
年齢に応じた健康とか、どんな時に年齢を感じるかという話になり
私としても未知のゾーンの話で興味がありました
その方曰く普段の食事はカロリー(エネルギー)として好きなものを食べ
あとはサプリメントでビタミンやミネラル、アミノ酸を補って栄養を確保しているというのです
私はどちらかというと自然派よりの食生活がメインなのでサプリメントも以前選手だった時に比べると全然とってなくてプロテインくらいなものですからその話に興味を覚えました
なぜならその方は医師でもあり実業家でもあり常に健康をチェックして何ら問題もなく血管はプラークもほとんどなく健康そのものでいまだに筋力も伸びているからです
この時に私が考えたのは個人的な環境や体質の違いはあるかもしれないが
人間それぞれがもともと持っているものもあり
リスクになるものは減らし、病気になる確率を減らすべきではあるがどうしようもない事実が存在して、それがうまく自分の人生の選択に当てはまるとスムーズに事が進んでいるような気になってきました
ヘビースモーカーの人でも肺がんにならない人もいるし、健康にとても気を遣っているのに病気になる人もいます
結果的にどうだったかで判断するしかないのです
好き放題食べて、不健康なことをしても100歳まで生きた人がいて、その人がもっと健康的な食べ方をしたら110歳まで生きたのに、ということはできないのです
なぜならその人が選んだ道、生き方だからです
一番確かな選択は自分の身体に聞いてみることです
食べ物を選んで食べた後の感覚、それを数週間続けてみた時の感覚
世の中は情報があふれているので、それが間違った情報でなくても自分に合うかもしれないし合わないかもしれない
なんとなくこれがよさそうだとか何となくこれは悪そうだとかは勘で判断するしかないのです
ただ多くの食品、とりかた、量を試してみないと情報を自分にインプットできません
それも吟味して取り込まないといけません。何気なくではいい情報がインプットできていないので「勘」も外れやすくなるような気がします
こんな風に言うと情報をもとにロジカルシンキング(論理的思考)で行っているように聞こえますが
私の場合は頭ではなく身体が感じているのです、だから説明しずらい
頭と身体はリンクしているので何らかの今までの経験値などが影響しているのかもしれません、だから直感的になるのだと思います。
この方法がいいか悪いかは結果としてどうだったかにもよりますが
私なりの結論として情報や人からの話をうのみにして何も考えず行っていることは自分の進化の妨げになるような気がします。