2022/04/10
筋トレをする際、誰もが何らかの目的をもってジムにやってきます
私の経営するジムの場合
ほとんどの目的が
「筋肉をつけたり引き締めたりしてかっこいい身体を作りたい」
「体脂肪を減らして魅力的な身体を作りたい」
というボディメークとダイエットに関するものです
年齢が上がるにつれ健康への意識はさらに強まったとしても
やはり体型の改善も同時に達成したいという目的になっています
私自身約35年間のトレーニング人生の中で
トレーニングを行う意義が年齢とともに変わってきています
今でも筋肉の改善や筋力の向上に対しての想いはありますが
それよりも自分自身を成長させることに強い意義を感じています
意義という言葉は、事柄や行為などが現実に持つ価値のことをいいます
筋肉で変えられた身体に見合った人間になりたいと思っています
中身の伴わない見た目の筋肉ではなく
トレーニングを通して、筋肉を通して自分の成長を感じたいのです
そのためにはただ単にトレーニングしていればよいというものではないように思います
ではどうすればよいのかという話ですが
これはスポーツを通して得られる成長感と同じようなものだと思っています
その中の一つに「レジリエンス」という言葉があります
心理学的な意味としては
困難や脅威に直面している状況に対して、それを乗り越えうまく適応している状態を指しています
ストレスなどの外的な圧力を撥ね返す復活力や
逆境や困難に押しつぶされることなく外的環境に適応していく適応力などです
「レジリエンス」の中でも資質的な生まれ持った性質のものもありますが
獲得できる「レジリエンス」は
経験や体験、指導方法などで変化するものです
トレーニングへの取り組み方が大きくかかわってきます
日々地道にトレーニングを続け一つの目標を達成する成功体験
や努力から得られる喜び
それを経験すれば日々の積み重ねや継続の価値を知ることができ
どんなことにでも応用することができます
たとえつらいことがあったとしても意欲を保って行動することができます
自己管理能力についても同じです
例えばボディビルやフィットネス競技に出る場合や
そうでなくても理想の身体をどんなきつい思いをしても手に入れたいと
強く思っている場合は
ライフスタイルでも栄養の摂り方や休養のとり方、ストレスマネジメントに対して自己コントロールを行わないといけなくなります
しかし一度身体の変化を感じるとライフスタイルでの行動の重要性を認識するので新たな目標を持った時にも同じように自己管理するようになります
そういう経験や体験は一つの成功からはじまり努力というものが当たり前のこととして何事にでも向かっていけるのです
しかしそういう経験や体験がない人にとっては
ただ単につらい日々が続きます
だから結果が出る前に諦めてしまうのです
学生時代に運動部に所属していた人とそうでない人とを比べたリサーチがありますが「行動力」「社交性」「楽観性」などが有意に高いという結果が出ていることから運動を通して得た自信が
他のことにでも応用され物事をポジティブに考える思考や、トラブルが発生しても立ち直ることができたり、続けていれば何事もうまくいくと考える精神が
ある意味楽観性につながるのではと考えられます
トレーニングを通じて得られた自信や、忍耐強さ、何事にでもポジティブになる考え方や積極性など自分でも変化を感じているならそれが成長だと思います