2022/05/24
何かを始める時は何かしら目標があるものです
自分を変えたいという気持ち
自分が変わることによって新たな人生を歩むことができる
その人生は素晴らしい
そこをイメージできれば強いモチベーションを持つことができます
長い間筋トレをやってきて
また長い間パーソナルトレーニング指導をやってきて
とても重要だと思ったことはどれだけ長く、そしてどれだけ強くモチベーションを持ち続けることができるか
その気持ちがより良い結果を生み出してきたと強く感じます
ある体育学研究の資料を読みました
島根大学教育学部の伊藤豊彦氏の
「スポーツにおける目標志向性に関する予備的検討」です
目標理論についての内容ですが2つの目標についての特徴について書かれていました
一つは熟達目標でもう一つは成績目標です
熟達目標の特徴は自分の能力認知の高い低いにかかわらず、一つの課題に対して努力し、たとえ失敗しても無力感に陥ることは少なく、他者への関心よりも自分の能力を伸ばすことや何かに熟達することのほうに関心があり、学習の過程(手段としてのトレーニング)そのものが重視され
他者との比較より努力の結果としての自分が満足できる達成結果を目指すことです。
それに対し
成績目標は自分が有能であると他者から評価されることに関心があり、他者に勝つことや成功することを重視する
能力に価値を置き、他者との相対的な比較の上での達成が重視されるのが特徴であり能力認知が高く成功が期待できる場合は挑戦的な動機付けパターンを示す。しかし能力認知が低くなると回避傾向や無力感を伴う行動をとる。
これらの目標を私に当てはめて考えると競技者として高いモチベーションをキープしていた時は成功目標を持っていて目標は1番をとること以外は考えていなかったようです
1番すなわちチャンピオンは別格で2位以下はそれ以外の選手となり
チャンピオンを獲得することは特別な存在になることを意味していたんですね
トレーニングという手段はあくまで過程であるが目標達成のためにはルール既定の枠内であればどんなことでもするという気持ち
しかし一つ間違えば身体も壊すし
勝利至上主義に陥ってしまえば
ルールの枠から外れ
競技選手がライバルの選手の飲み物に薬物を混ぜたり(2017年カヌー競技)
ドーピングも平気で行ったりする(ルール規定がなければ関係ないと思うが)
卑怯なやり方をする人も出てきます
だから自分自身でやることとやってはいけないことを線引きする必要が出てくると思います。
でも成績目標を持っているときはすごく強いモチベーションを持っていたと思っています。
だから競技以外のことはほとんど考えなかったし、競技に対しできる限りのエネルギーを注いでいたし
自分の変化を一番感じていた時だと思います。
引退後12年ぶりにパワーリフティングやフィジークに再度挑戦したときは考えは大きく変わっていました
年齢も50台になり
勝ち負けよりも
長くトレーニングを続けていきたい
いいコンディションを保ちたい
いつまでもチャレンジし続けたい
と
完全にその時には熟達目標に変わってきたようです
今の自分を少しでも高める為に今までやってこなかったことにたくさん目を向けるようになりました
だから勝ち負けより自分がベストを尽くせるかのほうが重要で
技術の習得や進歩に日々興味がある状態です
健康への意識が高まってきたのも、この影響が強いと思います。
どちらにしろ目標が強ければ強いほどモチベーションが高く
トレーニングに対する集中力も高く
継続性も高まるということなのでしょう
一度きりの人生なので、いつでも全力で日々過ごしたいですね
HIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング)のように休憩もはさみながら。