2022/02/10
久しぶりのメルマガになりました
13年ほど前米軍のキャンプフォスターでパーソナルトレーニングを
していたお客さんから本が送られてきたので読みました
著者はJ.カバットジンで「マインドフルネス ストレス低減法」
という本です
なぜこの本が送られてきたかというと
以前に彼女はがんを克服し、現在はリウマチに苦しんでいて
そんな状態でも前向きにトレーニングを続け
トレーニング以外にも痛みのあらわれる肩や腕の運動療法などにも取り組んでいます
私は彼女との話の中で最近8週間のBODYスキャンのコースに参加しているということを聞きました。
来週最終のクラスを受けるそうです
そして痛みを和らげるのに大変いいということで私に本を送ってくれたんです
私はBODYスキャンという言葉を初めて聞いたのでとても興味がありました
そしてさっそく日々実践しすごく頭と身体が楽になるのを感じているので
いつも気にして行っています
BODYスキャンというのはどういうものかというと
まず横になって呼吸と体を一体化させる、結びつけることから始めます
私の場合、普段呼吸は朝一番の立禅とトレーニング以外で意識することはなく
例えば嫌なことが起きたり、不安に陥ったり、焦ったり、腹が立ったり
した時にこの呼吸と身体を一体化させると冷静な自分を取り戻し
考え方を組み立てやすくなって
前向きに楽に物事を考えるようになります
このことを何度も繰り返していくと自分への意識が高まり
常に冷静に考えて行動できるようになるということです
その練習として自分の体の一部に注意を集中し、その部位の感覚を感じとり
その場、あるいはその中に自分の意識をとどめようとする方法です
具体的には仰向けになって目を閉じ注意を体の様々な部位に移動させていき呼吸とともに感覚を感じ取るのです
左の足先から始まり脚の付け根に移動します、次に骨盤、右の足先、右脚の付け根、骨盤そこから腰、腹の胴体部分、背中、胸、肩、左右の指先、胸、肩、首、のど、顔、後頭部、頭頂部(てっぺんから呼吸)、足先に呼吸が抜ける、足先からの空気がまた頭頂部に抜け、手足を振って、顔を振って終了という流れです
普段私たちは体の持つ能力を評価することはありません
筋トレしている人は評価していると思いますが
そうでない場合は当たり前のように使ってるだけなのです
能力が失われると初めて素晴らしさに気づきます
この繰り返しで体の感受性を養い
日によってあるいは時間によっても感覚が違うことに気付くのです
このことは身体造りをするトレーニーにも非常に役立つと思います
筋肉の感受性も高まりフォームの修正やコントロール
刺激の違いに気づいたりすることもできるでしょう
そうすれば質の高いトレーニングを行うことができます
アメリカではストレスクリニックなどで原因のわからない痛みを抱えている人たちが参加しています
参加者たちはそれぞれ持つ痛みから逃げるように意識するのではなく
逆に痛みに集中することで痛みと向き合い
痛みを感じて理解しそれがどのような痛みなのかを冷静に感じ取っていくのです
これは自分の考えや感情、自分の体験の意味づけの仕方に関係し
痛みに対する反応が体や精神的なものによって違うことを意味します
反応が悪ければ苦痛となるのです
トレーニングの時も同じでトレーニング中の筋肉部位の疲労や痛みは
逃げることなく向き合い
いいストレスであると判断したりフォームが崩れないようにしたりすることで質の高い、結果につながるトレーニングとなるのです
そうしなければただの苦痛になってしまうのですね
わたしとしては身体造りの筋トレはどちらかというとヨガに近い
身体の内部を感じ取るものであると思っています