2022/02/10
友人のマーク(元米軍海兵隊)からメールが届きました。
それはロバート・H・ラスティグ教授が「果糖はアルコールに匹敵する毒性がある」という内容の講義です。
Youtube動画「Sugar:The Bitter Truth」では
今では1300万回以上視聴されるほど話題になった動画です。
私のところにくるお客さん
特に女性はダイエットの目的で来られる方が多いです
短期間、約2~3か月のコースで
予想以上にうまくいく人、予想通りにはうまくいかない人
様々です
私は食事内容も指導しますが、私が勧める内容通りでダイエットを行えばスピードには個人差があっても必ずうまくいくと考えていました。
確かにきっちりとその法則を守っていけばうまくいくケースは多いです。
これはトレーニングを行いながらだからうまくいくのであって
運動もせずに食事だけで理想の身体になるということは私には考えられません
もちろん理想の体型にもよりますが、私のジムに来られる方はほとんどといっていいほど理想はフィットネス体型だからです
そのダイエット法についてロバート・H・ラスティグ教授の話は非常に参考になります
一般的に考えるとダイエットは消費したカロリー以上に食事で摂取したカロリーが上回った場合、余分なものは脂肪になるという考えです
極端なダイエット法ではタンパク質を多くとって極端に糖質を減らし
脂肪分は何でもありの方法で体重、体脂肪を早く落とすやり方があります
まず続かなければ意味がないやり方です
そして健康上どうなのかという疑問があります
食べるものを選べばそこまで極端な方法をとらずに健康で引き締まったボディーは得られるのです
その「食べ物選び」が非常に重要なカギで
この動画では「果糖」について特に注目し研究によって裏打ちされた科学的根拠をもとに説明されています
なぜ太ったのかを考えたとき一般的にはセルフコントロールが欠如しているからとか、食べ過ぎた結果だとか、怠けてるからだろうと思われがちです
それは確かに一理あるのですが意志や行動をコントロールしているのがホルモンであれば食物選びで大幅に改善できるのです
「それができれば太っとらんよ、自分でコントロールできないからこうなってるんだから」という方もいるでしょう
でもほんとうは変えたいという気持ちがあれば食べる量を減らそうとは考えず食品を変えることから始めるのです
環境はとても重要で家族も協力しなければ難しいかもしれません
親の食事の影響を受けて肥満になる子供たちもいます
しかし世界的にここ約30年ほどで肥満人口が2倍くらいに増えていることと食の変化とは大きな相関関係があります
その一つが「果糖」なんです。
「果糖」の消費量がこの100年ほどの間に6倍くらい増加してるらしいです。
この「果糖」がインスリンというホルモンに影響を与えるのです
インスリンが増えるということは簡単に言うと脂肪を蓄えやすくなるということです
インスリンは精製炭水化物を食べると増えます
主に白い炭水化物です
肝臓に脂肪が蓄積した場合も増えます
ストレスや、睡眠不足でも「コルチゾール」というホルモンを増やし、「レプチン」という脳に空腹か満腹かをしらせるホルモンを減らし飢えている症状を起こすのです
そうなんです「果糖」が脂肪を蓄積するインスリンを上げ
飢餓状態を作り上げ人間の本能として食に走ったり、エネルギーを保存するために身体を動かさなくするのです。
これは強い意志だけの問題ではありません
脳がその行動を促すのですから
だから自分に自信を無くす必要もありません
少しづつ変えることで脳の指令系統を変えていくのです
ではまず何から始めたらよいか
まずはジュース類は摂らない、炭酸飲料やフルーツのジュースもです
そして果糖中毒の解毒剤としての食物繊維をたくさん摂るのです
オートミールや豆、種子類、ナッツ、果物、さまざまな種類の野菜、全粒粉でできたもの、未精白の穀類、玄米などです。
フルーツジュースは食物繊維を取り除いているからダメなんですね
だから果物を食べるのです
人工甘味料も脳や腸内細菌への影響などわからないことが多いのです。
加工食品も食物繊維が取り除かれているものが多いです。
ラベルを見ると結構果糖が含まれているものもあります
ぶどう糖果糖液糖と書かれています
そしてできるだけいい脂肪を摂る(魚の油や、ナッツ類、オリーブオイルなど)
とはいえ簡単ではないと思う人も多いかもしれません
健康のためにも思い当たるところから変えていくといいですね
「メタボ」で問題なのは肥満だから病気になるということではなくて
臓器に影響を及ぼして病気に結びつくことが問題なのです
魅力的な身体とQOLを手に入れたいなら
少しづつでも変えるという日々の積み重ねは重要ですね