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2022/02/10

「行者の生き方から何が学べるか」(2020年11月)

「行者の生き方から何が学べるか」(2020年11月)

毎朝の日課

「立禅」を15分続けています

目的は感覚を磨くため、そして身体を一体化することです

 

久しぶりに自宅にあったDVDをみました

NHK特集の「行」比叡山千日回峰です

 

あらためてすごいと感じました

「人間とは」「仏とは」「慈悲とは」何かを問い

ひたすら修行に励んでいる人がいます

             

今、この時間にも世界のどこかで誰かが行っていることだと思います

 

「千日回峰行」とは何か

天台宗の比叡山延暦寺の荒行で

7年間にわたり山の中を歩く「歩行禅」であり

目的は悟りを得るためではなく悟りに近づくことにある

 

はじめの13年は年に100日山の中を1日に30km歩き

45年目は年に200日行う

5700日を満行すると、最も過酷な「堂入り」が行われる。

入堂前には生き葬式を行い、9日間断食・断水・断眠(眠らない)・断臥(横にならない)の4無行に入る。

6年目には1日約60kmの行程を100日続ける

7年目には200日行い、はじめの100日は全行程84kmにおよぶ京都大回りで、後半100日は比叡山中30kmの行程に戻る。

 

DVDには1980年に満行した酒井雄哉師を取材、撮影したもので

酒井雄哉師は54歳で満行しすぐに2度目の回峰行に挑み87年にも満行

60歳でした。

この2度の満行を果たしたのは、記録の残る約400年間でも3人しかいないということです。

まさしく人間業とは思えない荒行です

 

これらの経験で得た感覚はやった者にしかわからないですが

毎日単純な日々を送ったとしても

11日を大切にして生きていかないといけない

行を行っている人は命がけで11日を生きています

山を歩きながら山川草木に仏性を感じ取り

生命を感じ取り

花の美しさや

空気を感じ

感謝の気持ちをもって

情熱をもって生きる

 

私もその域には到底及ばないにしても

11日を大切にしていきたいと思っています

トレーニングも生きている間は欠かせない

「自分と向き合う時間」になっています

 

ドキュメンタリーを見てさらに気持ちを高めていきます

少しでも成長するために

 

たとえ時間とともに衰えてくるものがあっても

年齢とともに高められる何かがある

と日々思いながら感じながら生きていきたいですね

 

https://www.hieizan.or.jp/pursuit

 

https://www.hieizan.or.jp/shugyo/info-kojirin

(比叡山延暦寺 修行体験)

 

多宗派では奈良県吉野、修験本宗総本山金峯山寺が

「千日回峰行」を行っている

金峯山寺で荒行を成し遂げた塩沼亮潤師がこんなことを言っていた

 

「あらゆる感覚が研ぎ澄まされ、線香の灰が折れて落ちる音さえも聞こえた」

と言っている。

 

https://globis.jp/article/3511

(慈眼寺住職 塩沼亮潤師の2015あすか会議での講話)

 

人間の可能性というのは素晴らしいですね

少しでも引き出したいものです

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2024.04.24 Wednesday