2022/02/09
身体の中では常に細胞分裂が繰り返し行われています
しかし細胞にも寿命があり
最終的には機能しなくなります
これをアポトーシス(細胞死)といいます
細胞の中には染色体があり、端の方にテロメアというものがあり
分裂するごとに短くなりアポトーシスが発生します
細胞の若さを示す「テロメア」の長さが短くなっていき
「細胞老化」が起こります
一部の研究者によると
この「テロメア」が短くならない状況を作っていくこと
それが「長寿」の秘訣だということです
この「アンチエイジングメカニズム」を作れば
若さを保っていくことにつながります
2008年の研究では
運動によってDNAを9歳も若くすることができる結果が出ています
ここでは毎週少なくとも3時間激しい運動を行っている人は運動をしなかった人よりもテロメアでの測定で9歳若かったということです
また2013年の研究では適度に運動しているグループが激しい運動をしているグループよりもテロメアが長かったものもあります
そして2018年にFrontiers in Physiologyで公開された内容には
運動がテロメアの消耗を減らし、ガンのリスクを減少させること(短いテロメアがガンに関連している)について書かれています
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6305363/
ライフスタイル(栄養摂取の習慣、ストレスの管理、身体活動)の中でも
毎日運動を行うことはテロメアを消耗させずに保存していくという利点があります
特にエリートアスリートやマスターアスリート(約40~50歳)は通常のアスリートに比べテロメアが長いそうです
また良好な体組成の維持も大きな要因の一つになっています
では運動をするならどのような種類の運動をどの程度行えばいいのかということです
2017年にアメリカのブリガム・ヤング大学が発表した比較研究によると
日常的に活発な運動をする人となっています
これは週5日以上30~40分のジョギングに相当します
ほどほどだと効果が薄れるのです
有酸素運動を6か月間(45分間を週に3日)ではテロメラーゼ(テロメアを安定に維持する酵素)値が2倍になった研究があります(2015年、ドイツ)
もう一つテロメラーゼを増やす効果が確認されたのがHIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング)です
これは高強度と休憩を繰り返す運動です
結論から行くとそれぞれの種類の運動を組み合わせるほうが効果が高いということです
重要なのはどの研究結果をみても運動をすることが利点につながるということと
やはり「筋トレ」「有酸素トレーニング」そして私はこれに
「瞑想」や「禅」「呼吸法」を組み合わせることをお勧めします
http://with-path.com/telomere/