2022/02/04
日本人の平熱の基準は36,5℃~37℃程度といわれています
加齢とともに体温も下がってくるらしいですが
「低体温」といわれているのは深部体温として直腸の温度を測り診断した時に
直腸温が35℃を下回れば「低体温」として診断され
症状としては
●細胞機能低下・酸素消費量低下→エネルギー産生低下→臓器機能低下
●血漿成分血管外漏出→蛋白成分低下
●尿細管再吸収低下・低比重尿の増加→血液濃縮
●細胞膜Na/K ATPaseの活性低下→Naの細胞内移行とCaの細胞外移行(電解質異常)
●組織血液低還流、末梢循環障害による代謝性アシドーシス、乳酸上昇
このように体温が低くなると身体に悪いですね
じゃあ体温を上げれば免疫力が上がるのか
私も本で読んだことがありますが
一概にそうとは言えなさそうですね
しかし平熱が低い方がむしろ長生きだというデータがあります
「BMJ」というイギリスの医学雑誌にのっているアメリカの縦断研究では(研究対象を複数回、時間をおいて調べる手法)
体温と病気の関連性を見るためのデータが出され
いくつかの相関関係があったものの
平熱との関係性は8,2%程度しか説明がつかないそうです
しかし
最も平熱と関係性が高かったのは死亡率だそうで
平熱が0,149度高いと1年間の死亡率が8,4%高くなっているそうで
ほかにも研究データが出ているそうです
とはいえ長寿と体温の関係は相関関係はあっても因果関係はないので
体温を下げることは別に考えなくてよさそうです
体温が下がる少食健康法というのがありますが
代謝が下がるという意味では脂肪も減りにくくなりますから
今の私としては極端には減らせないですが
食事はほどほどにボディーづくりに励んでそちらからもメリットをいただきたいですね。
ちなみに筋トレは体温を上昇させるが発汗や血流によってコントロールしている
外気温や湿度が高ければ体温を過度に上昇させ
パフォーマンスを下げることになる
体温を上げたり下げたりと
何もかもからメリットを得るために欲張りたいところですが
調和のとれたライフを目指して「極端」よりも「適度」が一番かもしれません
「体温を上げると免疫力が上がる」には医学的根拠はない
https://www.asahi.com/sp/articles/SDI201801181406.html?iref=sp_extlink
https://www.asahi.com/sp/articles/SDI201801241860.html