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2022/02/04

「長寿の食文化とは」(2019年11月)

「長寿の食文化とは」(2019年11月)

「アンチエイジングへの効果」

「健康寿命を延ばすこと」

 

それぞれに食が大きくかかわっていることは誰もが何かしらわかっていることでしょう

 

長寿県のイメージがある沖縄ですが今では平均寿命も大幅に下がり

特に男性は全国の平均よりも下回っている状態です

 

運動不足や飲酒、喫煙、ストレスなど

様々な原因があるかと思いますが

食文化が欧米化されてきているのも原因の一つでしょう

 

「琉球料理伝承人」第一期生で私たちグループのクライアントさんでもある宮國さん

彼女の紹介で

600回記念シンポジウム「次世代に残したい沖縄の食」に参加しました

 

健康長寿の沖縄で食されていた伝統食を現在に伝えていこうという

講演会です

 

各講師がいくつかの琉球料理を紹介し試食もありました

 

興味深かったのは「イリチ」とよばれる炒め物の話で

普通に売られているイリチはだいたいが「タシヤー」とよばれる

簡単に炒めた料理のことだそうで

勘違いしやすいそうです

 

昔は「ティアンダー」といって手間ひまをかけて作るという沖縄の方言で

おいしい料理ほど手間や時間をかけて心を込めて作るということなんです

 

現在は共働きなど忙しく時間がない人も多くなり

簡単に済ます料理が普通になりつつあります

ファーストフードで済ます場合も多い人たちもいるでしょう

 

講師の方々は昔の料理を未来に伝えていくために資料や研究に基づいて再現してきました

 

私が知りたかったのは再現された本来の味です

 

本来の味を知らなければ普段食べているものが昔から伝えられてきた味だと思ってしまいます

 

「クーブ(昆布)イリチ」もほんらいは昆布と豚肉を炒めて豚ダシでじっくり煮込んで

何度も煮込むことにより旨味が増します。

 

試食してみて全然違うことに気づきました

本当においしい

 

またもう一つ興味深かったのは

沖縄の野菜(ゴーヤー、サクナ、ハンダマ、カンダバー、ウンチェー、フーチバーなど)

の野菜の栄養価の高さです

これを知ると「土産土法」による食生活の重要性がわかります

 

「地産地消」ではなく「土産土法」

「地産地消」は地元で作られたものを地元で消費するという意味でその地域の風土や気候に合わせたものを食べること、そして輸送や環境にかかる負担も減らし

一番は新鮮な状態で食べれるのでおいしい

 

「土産土法」はその土地で作られたものをその土地の調理法で食べるということです

地産地消に加え郷土料理を食べることでその地域の食文化を伝えていくことにもつながるわけですね

 

どんどんそのことが薄れてきている現在

これはやはり伝えていかないといけないなとつくづく実感しました

 

「運動」「食」「心」

中身を知ってバランス良くが重要ですね

 

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2024.11.14 Thursday