2022/02/04
私はパーソナルトレーナーという仕事をしてます
マンツーマンでの指導なのでお互いに信頼関係がないと
長続きもしないしトラブルの原因にもなったりします
距離感もこの関係性において非常に重要な要素です
距離感といっても仕事上の人間関係としての距離と
空間の中でお互いに快適に感じるあるいは違和感のない距離(パーソナルスペース)というのがあります
まずはそのパーソナルスペースについてですが
トレーニングをするうえで指導内容によっては
様々な距離や位置関係があり
空間(この場合ジム)の中でも広さ、マシンの位置、鏡の位置
などによっても変わってきます
気を付けないといけないのはクライアントさんとわたしの関係性や
男女間、高齢者、おっさんの言い方をすればヤングな人
紹介なのか、ネットで私のことを知ったのか
何度かあったことのある人など
人それぞれで違うということなんです
そんなこと気にせんでも今までうまいこといっとるという人もいるでしょう
それは感覚的にうまく距離をとり、まずいと感じたらうまく修正できてるんだと思います
相手のことがわかればわかるほどうまくとれるようになると思うしそのためには時間も必要になるでしょう
でもわからないうちは慎重に行くべきです
気を遣わんといかんということですね
トレーナーとしてはクライアントさんのフォームを修正するとき
の立ち位置、からだの角度調整するときの声掛けと触る位置、タイミング、触り方など人によって変えていきます
長年の経験で判断してます
ここ10数年失敗はしていない、たぶん(笑)
立ち位置だってフォームを確認するならいくつかのアングルからチェックする必要もありますしね
このパーソナルスペース
1966年、アメリカの文化人類学者のエドワード・T・ホールは、パーソナルスペースを4つのゾーンに大別してそれらをさらに近接相と遠方相の2つに分類したそうです
(密接距離)
ごく親しい人に許される空間。
近接相 (0 - 15 cm)
抱きしめられる距離。
遠方相 (15 - 45 cm)
頭や腰、脚が簡単に触れ合うことはないが、手で相手に触れるくらいの距離。
(個体距離)
相手の表情が読み取れる空間。
近接相 (45 - 75 cm)
相手を捕まえられる距離。
遠方相 (75 - 120 cm)
両方が手を伸ばせば指先が触れあうことができる距離。
(社会距離)
相手に手は届きづらいが、容易に会話ができる空間。
近接相 (1.2 - 2 m)
知らない人同士が会話をしたり、商談をする場合に用いられる距離。
遠方相 (2 - 3.5 m)
公式な商談で用いられる距離。
(公共距離)
複数の相手が見渡せる空間。
近接相 (3.5 - 7 m)
2者の関係が個人的なものではなく、講演者と聴衆と言うような場合の距離。
遠方相 (7 m -)
一般人が社会的な要職にある人物と面会するような場合におかれる距離。
(Wikipediaより抜粋)
建築学者で人間の心理や行動に基づく環境デザイン理論を研究している西出和彦氏の定義によると
排他域
50 cm 以下。絶対的に他人を入れたくない範囲で、会話などはこんなに近づいては行わない。
会話域
50 cm - 1.5 m。日常の会話が行われる距離である。 このゾーンに入ると会話することが強制的であるような距離圧力を受ける。すなわち会話なしではいられない。もし会話がないときは何らかの「居ること」の理由を必要とする。
近接域
1.5 - 3 m。普通、会話をするためにこのゾーンに入るが、会話をしないでこのゾーンに居続けることも不可能ではない。距離圧力としては微妙なゾーンであり、しばらく会話なしでいると居心地が悪くなる距離である。
相互認識域
3 - 20 m。このゾーンでは、知り合いであるかどうかが分かり、相手の顔の表情も分かる。普通、挨拶が発生する距離である。特に、3 - 7 mの距離では、知り合いを無視することはできない。
(Wikipediaより抜粋)
フォームをチェックして身体に触れるときは会話域で、説明するときには近接域を使ってます
年齢によってもパーソナルスペースは変わってくるようでだんだんと距離が離れてきて老化すると近くなってくるらしいですが
どちらにしろサービスする側なので相手にストレスを与えないように合わせていくことが大切ですね