2022/02/04
今日NSCA JAPANジャーナルで面白い記事を読みました
「ブルデューの差異の理論」という社会学理論です
私がトレーナーにアドバイスする時にいつも言ってること
「トレーナー自身が鍛えて身体を変えて結果を出すこと」
説得力のある身体づくり
自分が試したトレーニングしかクライアントには教えられない
なぜなら感覚とリンクしないから
要するにトレーニングをしているクライアントが受けている筋肉や身体への刺激や感じをトレーナーが感覚としてある程度想像できないといいトレーニングができないということです
どんな仕事でもお客様がどのように感じ、また考えているかを想像できないと商品一つ販売する場合でもただ単に一方的な説明で終わってしまい上手く伝わらない
私のようにトレーナーをしていると経験が非常に重要だが
今までの実績、資格も非常に重要で資格(学んで得た結果としての証明)は一般的なトレーニング効果や傷害リスクのガイドラインとなる
オリジナルな教育や指導はガイドラインとの比較によって説得力をもたらす
トレーニングで言うと基本(ガイドライン)もわからんのにバリエーション(オリジナル)などできるわけないやろという感じ
しかし一番仕事で説得力のあるのは見た目だと思う
実際身体を造ってるんだったらつくり方はわかっているだろうと単純に思うから
そして人を惹きつける魅力
としてのボディー
腹を出してダイエットについての理論を詳しく説明しても伝わるはずがない
記事にも書かれているが
研究によって過体重や肥満の人は自制心をコントロールできないとみなされたり、居住条件や雇用、昇進にいたるまで多くの面で差別を受けるらしい(関連性があるとは限らないが)
ブルデューが主張しているのは
人間は社会的地位や経済的階級に基づき趣味、習慣、個人の世界観を育む
趣味や習慣の違いによって経済的階級などの差異を示していると
だから他人にたいしても同じような見方をする
金持ちみんなでは無いにしても少なからずそういう見方はあるでしょう
「差異の理論」では4つの資源があり
経済資本(時間と金)
社会関係資本(人間関係、ネットワーク)
文化資本(知識、共通の価値観)
身体資本(身体能力、筋肉)
場所や状況も重要で
特定の資本に対し価値を感じる人がその場にいるかどうかで有益になったりそうでなかったりする
特に人に見られる仕事(俳優やタレント、パーソナルトレーナーなど)であれば筋肉も役立つ資本となる
ようするに見た目は使い方によってはお金をうみだす効果があるということになる
年齢とともに衰えていく中で魅力的な筋肉を造れれば貴重な存在となり肉体の価値も上がるかも知れない。